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2009年01月01日

ブログ始めました!

2009年を迎え、念願のブログを開設しました。

エッセイとも言えるブログは、自分をさらけ出すようで恥ずかしいですが、技術論文では書けない主観を書けるところがいいですね。仕事に関係する内容が中心となるでしょうが、ぜひ今後も定期的にのぞいていただければ幸いです。

このブログのタイトルに「素は創造」という名を与えました。

つい先日、夏目漱石の短編エッセイ、「素人と黒人(玄人)」を読んだ。創造は素人が成す。創造的な人は大抵物わかりが悪く、呑み込みが悪い。その道で経験 を積んだ者は、そのような人を素人と見下すことがある。しかし本物は素人であることを臆することなくさらけ出せる人のほうだ。何事にもとらわれず、常に自 分の頭で判断し、自分で何をすべきか決める。常に自分本位である。これなくして創造など有り得ないだろう。素人であることが創造的な仕事をする上で必要な 行動様式であることを漱石は見事に指摘している。一流と呼ばれる芸を持つ人の中には、常識にとらわれすぎていて創造的ではない者もいると言い切っている。

私が知っている独創的な仕事をした人達は、なるほど大抵呑み込みが悪い。もちろん彼らは馬鹿なのではない。彼らが理解したと自覚できる基準が高いのであ る。高すぎるからなかなか納得しない。このような態度が、周囲には呑み込みが悪いように映るのである。彼らが新しい情報を得たとき、彼らの頭の中にある知 識ネットワークとこの新しい情報とがどうリンクするのかを模索する。そして、他の知識との関連が正しくネットワーク化されたとき、初めて納得するのであ る。これが、いわゆる「腑に落ちる」というところまで達した理解である。いったん腑に落ちれば、新しい概念は完全に彼らの血となり肉となり、そして次の創 造の糧になるのである。

「素直」という言葉も好きだ。しかし、ここでの素直とは決して人に対して従順であるという意味ではない。自分に対して、である。自分に素直であることは、 時に周囲との軋轢を生じさせることもあり、決して楽な生き方ではない。しかし、自分に嘘をつくことは、やがて後悔を生み、その人の人生を不幸にしてしまう こともある。また、「素人」であり続けるためにも必要な態度であろう。

素人であることを誇りとし、自分に素直であることを生涯忘れず、そして創造的な仕事がしたい。この思いをこめて、「素は創造」とこのブログのタイトルをつけた。
  


Posted by furuhiro at 07:00Comments(0)その他